嚥下障害とは?

嚥下は、主に舌の運動により食べ物を口腔から咽頭に送る「口腔期」、嚥下反射により食べ物を咽頭から食道に送る「咽頭期」、食道の蠕動(ぜんどう)運動により胃まで運ぶ「食道期」に分けられます。嚥下には多くの器官が関わっており、これらが障害を受けるさまざまな疾患で、嚥下障害が起こります。

嚥下障害が起こると、食物摂取障害による「栄養低下」と、食べ物の気道への流入「誤嚥(ごえん)」による肺炎(嚥下性肺炎,誤嚥性肺炎)が問題になります。嚥下障害を引き起こす疾患にはいろいろなものがありますが、とくに脳梗塞や脳出血などの脳血管障害、神経や筋疾患などが高い率で起こります。また、高齢者の肺炎のかなりの部分は、加齢による嚥下機能の低下による誤嚥によって引き起こされるともいわれ、高齢社会を迎えてその対応が問題になっています。

医療現場の課題

残念ながら誤嚥(嚥下障害)を起こさせないための訓練法は、まだ浸透していません。
多くの医療機関が、誤嚥に関して効果的な予防法・改善法を持ち合わせていないのが現状です。

嚥下周りの筋肉トレーニングが有効とされていますが、「自身で喉の筋肉を鍛えることは困難」という課題もあります。

そのため、労せずして喉の筋肉トレーニングができる「嚥下障害治療機器」が登場しました。

しかしながら、効果のある「嚥下障害治療機器」は、技術的背景等の理由から現在までありません。

上記のような社会的問題を解決すべく、痛みが少なく筋肉の奥まで伝導して効果的にトレーニングができる「ニューロトリート」を開発しました。